本日は、管理人より皆様にちょいとお知らせがあります。
今後、当HP「三叉路」では、行使価額修正条項付新株予約権の略称として、「MSワラント」を用いることといたします。
これまで、当HPでは、行使価額修正条項付新株予約権の略称として「MSSO」を用いてきましたが、昨年頃から、東証・日経などで「MSワラント」が略称として用いられるようになりました。これに合わせる形で、当HPにおいても今後は「MSワラント」の略称を用いることといたします。
ただ、個人投資家の間では「MSSO」の略称が用いられることも多く、また、個人的には現在も「MSSO」の方がMSCBとの類似性をより強く示せるなど、「MSワラント」よりも好ましい略称であると考えております。
この辺を考慮し、今後当HPにおける表記は、記事中において最初に用いる場合は「MSワラント(行使価額修正条項付新株予約権、MSSO)」とし、それ以降は「MSワラント」と表記いたします。
それでは、今後とも当HP「三叉路」をよろしくお願いいたします。
「サラ金会社発行の無担保普通社債ならば国債の4倍も利回りが良いと喜んで購入した機関投資家は、我が国有数の金融機関の傘下にあるMMF(マネー・マネージメント・ファンド)なのである。」
http://www.tokyo-outlaws.org/takarada/sarakin.html
そして今、上場サラ金はクレディアの悪夢にうなされております。
サラ金が破綻した場合、過払い請求の標的が当該サラ金の発行した普通債を保有する機関投資家に移行するのではないかと。
機関投資家は消費者金融会社がグレーゾーンを利用することで、高金利を享受できる仕組みを追認してきた、と捉えられてしまうからです。さらに債券の受託者である信託銀行は、一般事業会社より有利な条件で信託報酬を徴収してきたと考えられます。(週刊金融財政事情2008.1.14「消費者金融債権の証券化における過払い金返還請求と信託の役割」)
こうなると、最悪の場合は旧日栄のチャートを想像したくなります。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=8577.o&d=c&k=c3&a=v&p=s&t=ay&l=off&z=l&q=c
ご指摘の通り、社債の買い付けを行った機関投資家は、間接的にサラ金のグレーゾーン金利の恩恵を享受したといえますが、過払い請求が機関投資家にまで及ぶとは考えにくい次第であります。
もちろん、社債の価値が下がったり、デフォルトにより社債の償還が行われなくなってしまう、という形で機関投資家が損害を受けることはあり得る話です。
が、過払い請求分も機関投資家が支払うとなれば、社債を買っただけで無限責任を負わされるようなものでありますから、(裁判が起こされる可能性はあるとしても)ちょいと通らない話であると思います。同じ理屈で株主が訴えられる可能性もありますからねぇ。
この手の高利の借金にはまる人々を減らすためには、金利引き下げでもなくサラ金業者への監視強化でもなく、将来の借り手候補である子供への金融教育を、できれば中学・高校あたりでしっかりやることしかないと思います。
自分の場合は、高校の家庭科の先生が実にしっかりした方で、生徒一人一人に住宅ローンの支払額の計算をさせ、金利の恐ろしさをよく知らしめてくれたものであります。しかし、現状では、そのような先生に巡り会える幸運な人は、残念ながらそれほど多くないのではないかと思います。