2005年09月18日

ソフマップ(2690)のMSCB

 13日(火)にソフマップ(2690)が総額5億円のMSCB発行を発表した。
 二部とはいえ東証上場企業なのだから、高々5億円の資金調達のためにわざわざCB発行をする必要があるのか?とも思うが、その辺は色々事情があるのだろう。

 当初転換価額は484円、下限転換価額は242円(当初転換価額の50%)、上限転換価額は726円(同150%)、毎月第3金曜日に修正があり、5日間(その週の月〜金曜日)の終値平均から10%ディスカウントされた価額に転換価額が修正される。
 この辺の条件は特に目新しいものではない。
 ただ、以下の文章が問題である。プレスリリースの9ページ目、(2)その他 の部分である。ここには、

「・・・また、本転換社債型新株予約権付社債の割当予定先であるUFJつばさ証券株式会社は、本転換社債型新株予約権付社債に付された新株予約権の権利行使の結果取得することとなる株式の数量の範囲内で行う当該株式と同一銘柄の売付け等以外の空売りを目的として、借株を行わないことになっております。」

とある。
 これを読み、「UFJつばさは貸し株の空売りを行わない」と単純に判断すると痛い目にあると考える。読めばすぐにわかるように、文中に例外規定が盛り込まれているのである。

 本文章を要約すると、自分は以下のようになると思う。
「UFJつばさ証券は、MSCBの転換により得られる株式数以上の空売りは行わないこととなっております。」

 ・・・要するに、UFJつばさはソフマップ株の空売りを行うと考えるべきである。ただし、MSCBの転換で得られる株式数の範囲内でではあるが。
 なお、ライブドアのMSCBの場合は、最終的な転換株式数は2億5000万株以上になったが、リーマン・ブラザーズが堀江社長から借りた株式数は5000万株弱であったことを考えると、プレスリリース中の「権利行使の結果取得することとなる株式の数量の範囲内で・・・」という縛りは何の意味もないと思われる。
 貸し株について何の言及もない一般的なMSCBと、今回のソフマップのような文言で「貸株を行わない」と言及しているMSCBの比較を下図に示してみた。
 要するに、な〜んにも変わらないと思えるのだが・・・?

mscb_2690_1.jpg

図 一般的なMSCBとソフマップのMSCBの比較に関する考察図


 それと、本MSCBについて誤解を招きかねない表現をしている部分がプレスリリース中にある。
 プレスリリース1ページ目最終段落である。
「・・・かつ転換価額修正条項により当初転換価額を越えて上方修正され、1株あたり利益の希薄化を抑制しつつ株主資本の増強を効率的に進めることができることが期待できるとともに、一方で当社株価が当初転換価額よりも下落した場合にはそれに伴って転換価額が下方修正されますが、将来において・・・」
 上記引用部分中に、説明不足から明確な嘘となっている部分が1ヶ所、説明不足から誤解を招くおそれがある部分が1ヶ所、それぞれある。どっちもソフマップ側には都合がいい方に行っているねぇ。
 この個所が株価に影響を与える可能性はほとんどないはと思うが、こういうの、いいのかねぇ。
posted by こみけ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | MSCB関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/7034546

この記事へのトラックバック