2011年09月19日

最近発行が発表されたMSワラントに対するちょっとした印象

 ここ半月ほどの間に、自分が把握しているだけで3件のMSワラント(行使価額修正条項付新株予約権、MSSO)の発行が発表された。
 以下では、各MSワラントについて自分が受けた印象を簡潔に述べてみる。

オリエンタルランド(4661)のMSワラント
 組織再編等の場合を除き、舞浜周辺で大地震が起きることを行使制限の解除並びに行使価額修正の条件とした日本初ではないかと思われる一品。
超長期のMSワラントの発行事例としては住友不動産(8830)が行使期間50年のMSワラントを発行した事例があるが、今回はそれを上回る60年となっている。
 基本的に、大地震発生以外で行使が行われる可能性は小さいと思うので、希薄化に関してはそれほど気をつけなくとも良さそうと考えている。

リソー教育(4714)のMSワラント
 ドイツ銀行が引き受け手。
 MSワラントの行使の際に渡す株式は新株ではなく自社株を用いるとされている。本件のように、MSCBやMSワラント行使に際して自社株を引き渡す仕組みだったケースとしては、若築建設(1888)が2005年に発行したMSCBの事例が挙げられる。ちなみに、この時は無事に全額行使されたようである。
 なお、プレスリリース表題のところに『行使価額修正選択権付』とあるが、行使価額の修正指示(選択)条項は特に目新しいものではない。
 本件で自分が特に興味深く感じたのは、MSワラント発行発表のプレスリリースと同時に、特に必要とも思えない『自己株式を活用した第三者割当<ドイツ銀行>による新株予約権(行使価額修正選択権付)の発行に関するお知らせ』という、引き受け手がドイツ銀行であることを強調するプレスリリースを開示した点である。ドイツ銀行自体が世界有数の銀行であることは否定しないし、海外パートナーという点で有益であるのも確かだと思う。ただ、自分としては似たような文言がかつてBNPパリバ証券引き受けのファイナンス(例:2008年発行のアーバンコーポレイション(旧8868)のCB)で記載されていたのが引っかかるところである。
 今後の需給動向、また同様の事例が続くか注視していきたい代物である。

セルシード(7776)のMSワラント
 引き受け手は野村。本年4月に発行されたユニチカ(3103)のMSCBとほぼ同種であり、特に目新しい点はなし。野村もこの種のMSワラントにそろそろ本腰を入れてきたと言うことか。

 自分としては、リソー教育のMSワラントが一番の注目ネタである。株価的な影響はさておき、ドイツ銀行のすばらしさを熱く語っているところが自分の中で(将来のネタ候補として)高得点である。
 
posted by こみけ at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | MSCB関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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