2006年03月30日

ジョインベスト証券は何を売りとするのか?

 皆様既にご存じだと思うのだが、24日、野村ホールディングス(8604)は、100%出資のネット専業証券会社、「ジョインベスト証券」の経営目標等を発表した。

 野村HDのHPにあった説明資料によると、当初は国内株式に特化し、順次、商品・機能の多様化を行うとしている。資料中の図からは、投信なんかも早ければ今年中に扱いはじめるのではないかと感じる。

 さて、自分が分からないのは、この証券会社は果たして何を売りにして顧客を集めるつもりなのかという点である。
 手数料を業界最低水準にすると息巻いてはいるが、それでは他のネット系証券と差は付けられない。親会社会社が野村と言うことで、売買システムの安定性はなんとなく高いように思えるが、それだけでは少なくとも経験者層は集められないと思う。宣伝を派手にやって初心者層を集めるつもりなのだろうか。それとも、野村が親会社と言う安心感で人を集めるつもりなのだろうか。それなら、HIT株式教室さんにて1/fゆらぎさんが書かれているように(3月28日分の記事)、「野村オンライン証券」とでもすればわかりやすかったと思うのだがねぇ。

 証券会社としては、手数料を安くすることだけが勝負ではないはずである。マネックスのように夜間取引をできるというのはサラリーマンな人々にとってはかなりの魅力だろうし、外国株の取引ができるというのも、顧客を引きつける特色と言えるが、ジョインベストは、この辺はなんの面白みのない状態から始まるといえる。
 また、取扱商品の拡充以外にもサービスの工夫で人は集められるはずである。自分としては、楽天証券のマーケットスピードが大変気に入っているし、サブ証券会社として東洋証券を選んでいる理由の一つは、「東洋カード」というカードを使うと、郵貯ATMで無料入出金ができる点である。地方だと郵便局最強だからねぇ。
 さらに、本日参入が報じられた三菱商事の子会社、三菱商事フューチャーズ改め三菱商事フューチャーズ証券では、インターネット証券業務進出に際して、従来取り扱っていた商品先物・為替証拠金に加え、株式(現物・信用)、指数先物・オプションを同一画面で取り引きできるようにするという(日経の記事)。こういうのも、一つの特徴というか強みだと思うのだがねぇ。証拠金の移動も簡単にできそうだし。

 ・・・と言った、何かしらの特徴がなければ、単に価格競争に埋没するか、かつて自分が野村ホームトレードをそう扱ったように、初心者の踏み台(→本格的に売買をやるようになったら他社で取引)として利用されるだけの存在になってしまう可能性が高いと思うところである。


 あと、資料の15ページにある、コミュニティ・サイトって、要するに買い煽り掲示板を証券会社の手で作ると言うことなのだろうか・・・観察すると楽しそうである。投信の買い煽りとかすごそう。
posted by こみけ at 23:39| Comment(2) | TrackBack(0) | お金全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。yahoo掲示板経由でやってまいりました、かしわと申します。

本件、一昨日ぐらいのモーサテ(テレ東)で軽く取り上げておりました。そこで言うにはIPOの取り扱いが売りになるのでは、と。

では。投資も勉強も頑張ってください。
Posted by かしわ at 2006年04月05日 14:10
>かしわ さん
 はじめまして&コメントありがとうございます。

 野村からIPOを回してもらえるということなら、かなりの売りになりそうですね。
 野村が自分の取り分(引受株式数)の中からどの程度の株数をジョインベストに回すかで、野村の本気度がわかるかもしれません。
 この辺、注目であります。
Posted by こみけ at 2006年04月05日 18:36
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