2006年02月12日

アイディーユー(8922)のMSCB

 10日、アイディーユー(8922)(以下IDU)が250億円のMSCB発行を発表した。プレスリリースはこちら。引き受け手はUBSである。
 本MSCBは、行使指示をIDU側が複数回に行うことや、転換株式数に上限が設けられていること等の特徴がある上、MSCB発行により得られた資金の行き先についても注目すべき点があると考える。
 本記事では、MSCBの概要について説明した後に、IDUがいかなる意図を持って本MSCBに様々な条項を付けたのか、考察を試みる。

〜終値3日平均から8%ディスカウント・毎日修正型 概要〜


 まず、本MSCBの転換価額修正条項の概要を図1に示す。転換価額の修正は、「新株予約権の行使請求(MSCBの転換請求)の効力発生日の前日までの3連続取引日」を基準として行われるとされているから、本MSCBの転換価額修正は行使請求の都度行われることになり、事実上毎日修正が行われると見なすべきであると考えられる。また、転換価額は、「3連続取引日の終値の平均値の92%に相当する金額」に定められるとされているので、転換価額は終値の3日平均から8%ディスカウントされた値に修正されることとなることとなる。
 例えば、3月3日(金)に転換請求された場合は、2月28日(火)、3月1日(水)、2日(木)の終値を元に算出されると言うことになる。なお、本MSCBは毎日修正型であることから、毎週修正や毎月修正のMSCBよりも転換価額下方修正のリスクは高いと言えると考えるところである。

ディスカウント率は8%
図1 本MSCBの転換価額修正条項概要


 また、本MSCBでは、下限転換価額は2月27日終値の50%に定められることになっている。仮に、あくまでも仮に、27日終値が550,000円となった場合を例として、下限転換価額の算出方法を図2に示す。と言っても、単純なもので、単に終値に50%を掛けるだけである。この場合は、550,000×50%=275,000円が下限転換価額となる。一方で、上限転換価額についてはプレスリリース中に記載されていないので、上限転換価額は定められない模様である。

今回はあまり重要じゃないかも
図2 本MSCBの下限転換価額決定の仕組み


 さて、本MSCBにはあまり前例がない条項がいくつか付けられている。
 まず目に付くのは、MSCBの転換を、UBSが自由に行えるわけではなく、IDU側の転換指示が行われない限りUBSはMSCBの転換は行えないと言う点である。
 また、転換指示が行える金額も、初回のみ100億円、2回目以降は50億円が上限とされており、一時に集中的な転換が行われないような設計になっている。また、転換指示が行われた場合、UBSは指定額のMSCB転換を20取引日以内に必ず行うこととされている。
 さらに、転換指示は、少なくとも20取引日の間隔を設けて行うこととされているため、転換指示による転換の終了と、次回の転換指示の間にはある程度間隔が開き、MSCBの転換が行われない期間が生じる可能性が高いと言うことになる。ここら辺を図で示すと図3のようになる。

心理的な振れが大きくなりそう
図3 本MSCBの転換指示条項の概要


 ただし、UBS側が転換を20取引日いっぱいかけて行い、かつIDUが転換指示を前回の転換指示から20取引日経過後直ちに行った場合は、このような空白期間は発生しない。
 なお、新株予約権においては、本MSCBのように会社側が行使許可を出す条項が定められたものは何件か発行されており、特に、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)の新株予約権においては、一回の予約権行使上限額が定められていること、行使許可を出したあと引き受け手は20取引日以内に行使を行うことなど、本MSCBと共通する点が複数あるので、興味のある方はご参照下され(当ブログの考察記事)。こちらの新株予約権は、既に第1回の行使指示が終了し、第2回の行使指示が行われた段階であるので、今後の株価動向を推測する上で参考になるかも知れない。

 さらに、本MSCBにおいては、(下限)転換価額の制限のみならず、転換株式数に上限を設けることで、希薄化を回避しようとする条項も定められている。本MSCBの転換に発行される株式数は最大で5万株とされており、それ以上の転換は行われないものと考えられる。
 仮に、平均転換価額が50万円を下回った状態でMSCBの転換が進行した場合、MSCBの一部は例え転換指示が出ていたとしても転換は行えないと言うことになる。ここら辺を図で示すと図4の通りとなる。

おそらく下限転換価額よりこっちの方が重要
図4 転換株式数5万株到達によるMSCB転換の中止


 ただし、図4のように転換指示の途中で転換が不可能になってしまう可能性も考えられる一方で、IDU側がそこら辺を考慮し、UBSへの転換指示額を絞ってくることも考えられる。このへんは、IDU次第と言うことになるだろうか。まあ、どちらの選択肢が取られようと、5万株で打ち止めという事実には変わりはないところである。

 なお、プレスリリース2ページ、3)に空売りに関する解説があるが、後にMSCBの転換により株式を入手することを前提とした空売りは禁止されないと読めるので、貸し株の空売りは行われることを前提とするべきであると主張するところである。


〜上限転換株式数5万株の意図 主張〜


 さて、本MSCBにおいて自分がもっとも気になるのが、上限転換株式数が5万株と定められている点である。会社側説明では、希薄化に上限を付すため、と言うことになっているが、この上限株式数であると、平均転換価額が50万円以下、すなわち株価が54万円以下を推移した場合にはMSCBの全転換が行えないこととなり、せっかく調達した資金を1年後にUBSへ返還(償還)しなければならないことになる。
 現在の株価が60万円とわずか1割程度の余裕しかないことや、新興市場の地合が良くないことを考えると、株価がこの水準を下回る可能性は小さいものではなく、IDUが250億円全額を資本として獲得できない可能性は否定できない。これは経営上問題がないのだろうか。いや、希薄化を警戒する姿勢は評価するのだが、資金調達計画の狂いはそれ以上の問題ではないのかねぇ。
 なお、UBS側からも本MSCBの繰上償還は可能であるが、株価が下限転換価額を下回って推移したのみ権利行使可能と定められているので、上限転換株式数到達が直ちにMSCBの繰上償還を招くものではないといえる。

 一方で、株式の授権枠という観点から見ても、05年8月の時点で54万株と定められており(第6期有価証券報告書の18ページ)、まだ30万株以上の発行が可能であるから、会社側が言うとおりの希薄化防止という観点を除き、わざわざ5万株に制限する特段の理由はないところである。

 これに加えて、えらく奇異に映るのが、MSCBの発行により調達した資金250億円を、なぜかUBSに定期預金として預け入れてしまうという点である。んで、資金需要が生じ、転換指示を行った際に、転換指示額だけ定期預金を解約し引き出すというのである(プレスリリース2ページ)。例えば、第1回の転換指示で100億円分の転換指示を行った場合、IDUは100億円の定期預金を引き出し自由に使えるようになり、残り150億円は引き続きUBSに預け続けると言うことになるようである。
 要するに、IDUが転換指示を行うまでは、MSCBの発行により調達した資金は、預金通帳の数字として存在するだけで、IDUが自由に使うことはできないのである。もちろん、途中で転換株式数が5万株に到達してしまえばそれ以上転換指示は行えないはずだから、定期預金の解約はできないことになり、MSCBが償還されるその日まで、定期預金として眠り続けたあと、UBSのふところへと直行することになると思われる。

 仮に、IDUが資金の明確な用途を決めておらず、必要に応じて資金調達を行いたいという意図であるのならば、自分としてはMSCBよりも、行使価額修正条項付きの新株予約権の発行の方が妥当ではないと考えるところである。先にも述べたように、ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(4815)が今回のMSCB同様、会社側が行使指示を行い新株予約権の行使を行わせる新株予約権を発行しており、行使指示を受けた引き受け手(日興シティ)が新株予約権の行使を行った段階で(会社側が自由に使える)資金を得られる仕組みになっている。
 個人的には、今回のような複雑な仕組みのMSCBよりも、5万株分の(行使価額修正条項付きの)新株予約権を発行した方がよほどすっきりすると思うのだが・・・そこら辺は皆さんの事情があるのだろうから、何とも言えないねぇ。そもそも、明確な資金用途が決まっていないのにこれだけ大規模な増資をするのってどうよ、という論点もあるような気がするが、そこら辺は考えないということで。

 さらに、償還期限が1年後(07年2月)というのは、MSCBに限らず、CBとして見ても、SB(普通社債)として見ても相当に短いものであると考えられ、このことも併せて考えると、今回のMSCB発行は、何かの事業に充てるための資金(資本)調達よりは、一時的なつなぎ資金調達としての要素が強いのではないかと主張するところである。

 自分としては、IDU側は、資金調達とかそういうことよりも、250億円という預金が今後1年間自社口座に存在している、という(帳簿上の?)事実が重要と認識しているのではないかと思えてくるところである。もちろん、できることならば自由に使える資金の調達も行いたいのだろうが。
 何でIDU側がそれを望むのかは不明であるが、何らかの理由で事業上必要なのかも知れない。が、詳細は不明である。このへん、ご存じの方がいらっしゃったら、教えて下さい。


 ・・・以上より、自分としては、「確かに希薄化には相応に配慮されたMSCBであるが、そもそも、IDUはこのMSCBで250億円全額を資本として調達しようとは必ずしも思っていないのではないか?」との主張を述べさせていただくところである。あくまで、個人的主張ということで。
posted by こみけ at 17:32| Comment(50) | TrackBack(0) | MSCB関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
UBSの考えることは、複雑すぎて年寄りの私にはおいつけないのですが、IDUとして口座に預金(俗にいう拘束預金。現在では金融庁の指導で許されていない。)があるとB/L上資本の部に入りますので、債務等がやばい場合(借り入れ金等が膨れ上がっている)、債務超過を防げますね。
Posted by 胡桃 at 2006年02月12日 19:21
>胡桃 さん
 今回の場合、CBが負債となりますので、債務超過という点では寄与しないと思いますが、B/S上における流動性資産?の増加には寄与しますね。
 個人的には、不動産流動化関連の事業をやるにあたり、現預金残高が少ないと何かしらの問題が生じるため、こういうことをやったのではないかと考えているのですが、そこら辺はよく分からないので何とも言えないところであります。
 今回の手法、どちらかと言えばIDUが言い出した手法のような気がします。UBS的には、MSCBではなく新株予約権の発行を行えばすむ話ですので・・・。
Posted by こみけ at 2006年02月12日 19:34
↑のコメントをちょっと修正します
(誤)UBS的には、MSCBではなく新株予約権の発行を行えば
(正)UBS的には、MSCBではなく新株予約権の引き受けを行えば
Posted by こみけ at 2006年02月12日 19:43
>こみけ さん
私もB/Sと書くべきところ、B/Lと書いて間違っていました。それは、それとして
>不動産流動化関連の事業をやるにあたり、現預金残高が少ないと何かしらの問題が生じるため、こういうことをやったのではないかと考えているのですが、...
現在のIDUは、事業ドメインとして不動産の流動化よりも販売が主になりつつありますね。とすると、購入者の手付金や引渡しまでの振込み代金の保全上、必須事項として現預金残高を厚くしないといけないとか...結構うるさい部分が多々あったかと思いますが...
Posted by 胡桃 at 2006年02月12日 20:17
読ませていただきましたd('-^o)★
あいかわらず、するどい読みですね。

あとは地合いが悪いことを考慮すると、UBSはどんな手で打ってくるのか見物ですねぇ。
Posted by まほろば23 at 2006年02月12日 20:38
>胡桃 さん
 やはり、ある程度の現預金は必要になりますか。確かに、最近は不動産オークション?の売上も上がっているようですので、おっしゃるとおり、信用面において現預金は必要となりそうですね。
 ただ、それを、ある種見せ金と言っても良い資金(拘束預金?)でやるとなると、困ったものですねぇ。実際は、いざというときにもそのお金は使えないのですから。

 まあ、MSCBが全額転換できればそんな心配はしなくても良いのですが・・・そこは厳しいと見ております。
Posted by こみけ at 2006年02月12日 21:28
>まほろば23 さん
 コメント、ありがとうございます。

 UBSとしては、MSCBの転換を行うことで利益を稼ぐわけですから、遅くとも3月はじめには何らかの行動を起こすと思います。
 そのころ、株価はどうなっているのでしょうねぇ。おっしゃるとおり、地合も悪いですから。
Posted by こみけ at 2006年02月12日 21:33
アセット、ダヴィンチ等、この業界は資金調達をして一時的に下げるものの、その後上昇してますね。ただIDUの場合はちょっと毛色が違うので何ともいえないところもあるかと。金融庁が不動産融資に目を光らせるという話(報道では2転3転したやつ)もありますし、どうにも見えにくい。
性質としては
   (コミットメントライン+MSCB)÷新株予約権
という感じですかね。
Posted by yuragi at 2006年02月13日 00:53
少々甘い推察であると思われますね。
なぜこうも巧妙にしたのか、そして今回の件で特をするのは誰なのか、はたしてその特をする人物?ははたしてノーリスクであるのか。これをIRと照らし合わせるとこの株券は市場には出回らないとの推測ができます。
Posted by めぐ at 2006年02月13日 08:57
第二の○○○○○と言われていたが本当なのかもしれないですね
Posted by 当局 at 2006年02月13日 09:08
>yuragi さん
 IDUの株価ですが、昨年と違い現在の新興市場の地合はかなり厳しいので、上昇するとしても時間がかかるやもしれません。
 本MSCB、資金用途がはっきりしていないことと、MSCBの全額転換を前提としていない可能性が高いことが、話を見えにくくしているように思います。記事中に書いたように、MSCBではなく新株予約権ならわかりやすいのですが。
Posted by こみけ at 2006年02月13日 09:22
>めぐ さん
 コメント、ありがとうございます。
 自分でも考察が甘くなってしまっているのは承知しております_| ̄|○。
 普段考察を行う際に当然の前提とする「発行会社・引き受け手共にMSCBは全額転換を目論んでいる」という点が今回は成立しませんので、ずいぶん悩んでおりました。ただ、ここが本MSCBの肝のような気がするのですよねぇ

 さて、株券が市場に出回らないというのは、UBSが転換で得た株式を市場売却しない可能性が高いということでしょうか?
 自分としては、「機関投資家への売却を行う」と感動的解説資料で語ったにもかかわらず株価が大幅下落したフォーサイドの前例を考えますと、そうはならないと思います。一端は機関投資家に売却しても、その機関投資家が市場に流せば同じ事であります。

 また、IDUが転換指示を一切行わないというのは極めて考えにくいことと見ております。少なくとも100〜150億の転換指示は行うという話はできていると思います。転換指示が行われないと、UBSの利益がほとんどありませんので。
Posted by こみけ at 2006年02月13日 09:43
>当局 さん
 コメント、ありがとうございます。

 第二の○○○○○かどうかはさておき、今日のマザーズ指数を見る限り、市場への影響は大きいようですね。
 そうそう、昨日の当HPへのアクセス数、ニッポン放送騒動以来1年ぶりの多さだったのですよ。詳しい理由はわかりませんが、本MSCB、えらく注目されているようですねぇ。
 もしよろしければ、注目されている理由を教えて下さい。自分は「珍しいMSCBだ」との認識のみですので・・・
Posted by こみけ at 2006年02月13日 09:51
たしかにMSCBですが、ではここで質問です。このMSCB利点はアルデプロがとても有利ですね。IDUが損をしてまでそこまでするでしょうか。損してまでそんなことはしませんよね。マザーオークションの設置にこれほどの資金も必要ないしそれならばMSCBでなくともCBでよいのでは・・・。
Posted by めぐ at 2006年02月13日 13:03
>めぐ さん
 本件にはアルデプロは関係していないと思いますが・・・?
Posted by こみけ at 2006年02月13日 13:10
LDショック時より下げている銘柄も結構ありますね。中には「お買い得」も有るでしょうが
素直に買いに向かうには勇気がいる雰囲気です。σ( ̄◇ ̄;) ワ、ワタシ?だけ?
Posted by 当局 at 2006年02月13日 13:11
転換指示はしますよ。
それをUBSが市場に出すかどうかだろうということですね。
ここに10000を超えなければ第三者に・・・とありますよね。
これこそがポイントとみるべきでしょう。
つまりはIDUにとって有利な譲渡先であれば無条件で譲渡しても良いですよってことです。・・・。
私のような予想をされる方はかなりいらっしゃると思いますよ。
Posted by めぐ at 2006年02月13日 13:12
マザーズオークションに100億分の物件を展示するんですよ。関係大有りですよ。
それをただでなんて虫がよすぎますよね。
Posted by ゆり at 2006年02月13日 13:14
こんな時にはトヨタでデイトレ(笑)(^_^)v
Posted by 拘置所の堀江より惨めなランチ at 2006年02月13日 14:27
>めぐさん&ゆりさん
 アルデプロがIDUのオークションに出品するというのは、単なる業務上のことでは? 無論、展示の報酬が無料ということはありませんが、アルデプロからIDUへの支払い?は出資ではなく、我々がヤフオクに出品する際と同様、出品料と成約料という名目になるはずです。

 また、アルデプロがIDUへ出資するという意向であれば、MSCB転換株の引き取りではなく、第三者割当増資という形で行うのが妥当であると考えるところであります。

 転売先の1万株上限についてはなんとも言えない所であります。ただ、個人的には、そもそも何の意味もない、実際には発動されそうもないお飾りの条項と見ております。
 たとえ機関投資家とはいえども、1万株近くを引き取るというのはなかなかリスクの大きいことと思い尻込みすると思うのですが、いかがでしょうか。
Posted by こみけ at 2006年02月13日 16:39
>当局 さん
 自分としても、新興には全く手を出したくない状態であります。
 なんと言うか、しばらく待てば、もっと「お買い得」な銘柄が増えるような気がするのですよねぇ。
 将来性だけで買われていた銘柄にとっては試練の日々かもしれません。
Posted by こみけ at 2006年02月13日 17:07
そこがみそなのですよ。
それをやれば今巷でにぎわっている事件と同じこととなるわけですね・・・。
Posted by めぐみ at 2006年02月13日 20:13
>拘置所の堀江より惨めなランチ さん
 こんな状況でも私の日産は下げていないのがむしろ不気味です。もっとも、JFEでそれ以上にやられておりますが_| ̄|○・・・別の鉄鋼株をこっそり裁定で信用売りするかもしれないです。
Posted by こみけ at 2006年02月13日 20:44
( ´o`)п< <(ホ) (^▽^)良いホが出ましたな と言える日を待ちましょうか(笑)
Posted by 当局 at 2006年02月13日 22:02
>めぐみ さん
 ようやく、先ほどからご指摘いただいていた点が理解できたように思います。
 要するに、

「アルデプロは100億分の不動産をIDUに出品する見返りとして、IDU株を市場価格よりも安く(MSCBで)入手できるような裏取引が存在するのでは?」

と言うことでしょうか。

 確かに、あり得ないとは言いませんが、自分としては以下の2点から否定的であります。

@IDUがアルデプロ側に便宜を図るとすれば、出品料や成約料の割引の方が妥当ではないか?
Aアルデプロの株主資本、現金同等物の規模を考慮すると数千株のIDU株買付・保有は負担が大きすぎる。

 ただ、@はIDUの業績に悪影響となりますので、これを回避するためのMSCB転換株を用いた裏取引に全くメリットがないとはいえないところであります。
 一方で、UBSの取り分が減るような気がしますので、その辺の調整が難しくなりそうです。

>当局 さん
 ま〜いずれまた買い場はやってくるでしょうから、そこでしっかり仕込める体勢を取っておきましょう(笑)。
Posted by こみけ at 2006年02月13日 23:17
今日のIRを見てふと思ったこと。。。
@UBSといえば、たしかフォーサイドのMSCBを受けたところだったかと。松井の夜市とかっていう夜間市場で小出しに売り出していくというスキームで。野村でMPOを開発したチームがごそっと抜けてUBSに移ったんだっけかな。いろいろ考えますなあ。A「転換指定をする際は株価に最大限配慮・・」って、これIDUが自分とこの株価をコントロールしますよ、ってことかいな?そんなことが出来てしまうの?やっちゃっていいの?という疑問。Bオークションの名前が「マザーズオークション」とありますが、これは東証マザーズと関係あるのかな?なんか、紛らわしいっす。
Posted by yuragi at 2006年02月14日 02:07
>yuragi さん
 UBSのフォーサイドのMSCBにおける鬼っぷりは昨日発売の東洋経済にでていましたねぇ。IDUではどうなる事やら。

 Aについては、株価が下落している場合は転換指示を延期する、という程度にとらえるのがよいかと思います。ちょうど、ライブドアショックのようなときは来週に延ばす、とかそんな感じではないでしょうか。
 この辺は、IDUがどの程度お金に困っているかで左右されそうであります。

 Bは、とりあえず放っておけばよいのではないでしょうか。
 ここだけの話ですが、この地球上のどこかには「三叉路」というミュージシャンな人がいるらしく、そのミュージシャンな人のHPと勘違いして当HPに迷い込んだ人が現れたことがあります。
 世の中、そのようなものではないかと。
Posted by こみけ at 2006年02月14日 15:45
すごく派生してますね。
でもですね、今のライブを見ているとそう簡単に資本提携とはいけないんですよね。
それにIDUとて手数料では物足りないはずです。それにアルデに対する手数料では逆に割高でないといみがないですね。300件ですから1件売って数千万の手数料でないとIDUにとって利がないことになります。
UBSは第三者への売買は可能ということがみそですね。空売りはしていいけど証券は勝手に処分しないでね、それとIDUの良いと思った会社なら売ってもかまわないよ・・・ということです。難しいスキームですね。空売りはよくて市場に売却はいけないのですから。しかしながらこれでもUBSはかなりもうけられるはずです。たんまり稼いだらそれを○○○に売ってもいいのですかということでいすね。単なる業務上ならば説明資料で会社名まで必要ないと思いますよ。これはこれから私たちはお互いにないものをおぎあいながらIDUはマザーズを、アルデはアセットをということではないでしょうか。ということは注目銘柄としてその提携会社もあげられますね。東京建物やニッシン等です。今日のIRではっきりと不動産取得の費用もかかげましたね。実質的にはこれがメインだと思います。
Posted by めぐみ at 2006年02月14日 21:10
それと、アルデはこれから新築に力を入れると思いますよ。買い取った中には古すぎる物件も多いと思います。そういった物件は取り壊して立て直して売却です。となるとわざわざ高く売れる物件をオークションで売却しなくとも良いですよね。株数10000であれば5%超えますね。それにそうたやすくはさばけないでしょう。ライブで目をつけられているはずですから。5%ルールがたのしみですね。
ここは深くお話できそうですね。
またちょくちょく伺います。
ヤフーだとレベルが低すぎますので・・・。
Posted by めぐみ at 2006年02月14日 21:27
>めぐみ さん
 自分は、UBSはMSCBを転換して得た株式の大部分を市場売却する可能性が高いと見ております。
 プレスリリースの文面を見る限り、「第三者」には株式市場の不特定多数の投資家も含まれると考えて良いかと思います。
 また、同一の投資家への売却が1万株に制限されていますが、市場売却はこれに含まれないと考えて良さそうですので、転換株の大部分が市場売却される可能性も否定できないところであります。
 「(前略)市場売却も視野に入れてオペレーションを行う」は、実は市場売却が主だった、というオチになるのではないかと考えております。

 同じくUBSが引き受けたフォーサイドのMSCBの際も、UBSはかなりの部分を市場売却したようであります。この辺は、EDINETで確認することができます。

 アルデプロについてはよく分からないのですが、上場直後の免許取り消し事件を目の当たりにしましたので、ちょいと警戒感を持ってみている銘柄であります。そうでなくとも割高感が・・・。

 今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by こみけ at 2006年02月15日 00:41
>こみけさん
うほっ!コメントが30件カウントしてますね。びつくりです。
東洋経済、久々に買って見ます。UBSの記事、興味深いっす。
Aについてオペレーション上は仰るとおりですね。ただ言外に「株価は俺らがコントロールしてやる」てな、傲慢なニュアンスを感じてしまいました。この手のIRでは定型文なのでしょうけど本件に関しては、ちと引っかかってしまって。Bのミュージシャン、面白い話ですね。ここの場合、意図的にマザーズという文言を使うことにより信頼感を得ようとしているのでは、なんて思ってしまったのですよ。
だとしたら、ちとアコギですよね。
疑い過ぎかな・・・。
LDシンドロームか。。。
Posted by yuragi at 2006年02月15日 01:42
フォーサイドと比較してはいけませんよ。
しいて言えばアセットマネージャーが同じ手法だと思います。今回のスキームは株価が上がらないとUBSは儲からないようになっております。不特定株主を特定株主にするとファンドの法律に触れるからですよ。だから今回のIRもニュースとして配信していたでしょう。これもファンド関係法令に触れるからですよ。アルデの免許取り消しは交通違反でですよ。まぁ、会社の役員たるものすべてにおいて謙虚であれといういましめですね。すぐに免許を再交付したでしょう。不動産取引での違反ではないですよ。相場観とはPERやPBRなどのテクニカルで決まるものではありません。収益を上げれば数値も変わってくるわけですし、その数値は3ヶ月前のものです。現にアルデは昨日のIRにて50億の上方修正ですよ。それと3月3日にはマザーズが始まります。プラス100億も視野に入れておきましょう。もうひとつ付け加えるならばアルデにはアセット1000億が待っています。これはまだ中間には加算されておりません。3月には何らかの影響があるでしょう。IDUはそういった会社のお兄さんなのですね。総合的に見て銀行を筆頭に(証券も含む)その銀行が担保にするものといえば不動産ですね。それと製造の欠かせない鉄鋼関係、ここらあたりは今しばらく注視する必要があると思います。
Posted by めぐみ at 2006年02月15日 07:11
私思いますにMSCBとなるととかく悪のイメージがありますがそれは使い方一つですね。借金の穴埋めで使うのであれば株主無視の好意ですが、未来の収益のためにつかうのならば発展的であろうと思います。その中で今回の制限の付いたものはMSCBはよべませんね。だからスキームといっているのだと思います。
Posted by めぐみ at 2006年02月15日 07:18
>yuragi さん
 ま〜プレスリリースに乗っかるこういう文言は不安の裏返しだと見ております。よけいなことを延々と書く企業ほど、その後株価が下がったりするものであります。
 その点、ライブドアが関わるMSCBは評価できました。貸し株なんかの必要事項はしっかり下記、内容は至ってシンプルでしたからねぇ。

 「マザーズオークション」、確かにそういわれてみると妙ですねぇ。まあ、でも、商売上手と言ってやればいいのではないでしょうか。将来、(仮に)東証2部に上場する際改名しなければいいのですが。
Posted by こみけ at 2006年02月15日 08:49
>めぐみ さん
 私の中の定義では、CBのうち株価変動に応じて転換価額が修正されるものは皆MSCBであるという事になっておりますので、今回のIDUのファイナンスもMSCBであります。

 転換株式数の制限が付いているのはMSCBとしては珍しいですが、新株予約権ではドリームテクノロジーズ(4840)で発行例があり、全くの初めてでもありません。
 あと、空売り→MSCB転換→現渡しの作戦は、今回のIDUのMSCBでも何の問題もなく実行できますので、UBSは株価が下がっても利益を出せます。実際にやるかどうかは別ですが。
 また、譲渡制限がかかっているのは(転換前の)MSCBのみで、転換後の株式はUBSは自由に売却できるのですから、一番手っ取り早く処分できる市場売却が多用されると考えております。もちろん、まとめて引き取りたいという機関投資家が現れれば、そっちに売ることもやぶさかではないでしょうが。

 アルデプロの免許取消事由が交通事故であることは知っています。それはあんまり良くないけどまあいいとして、それを隠していたことの方が重大問題であります。上場審査でも隠していたことになりますので。
Posted by こみけ at 2006年02月15日 09:22
↑のコメントにちょいと補足します。
 ドリームテクノロジーズの新株予約権の例は、行使で得られる上限株式数が決まっているわけではなく、最初から予約権行使で得られる株式数が(一定数に)決定されているものであります。
Posted by こみけ at 2006年02月15日 09:25
よくありませんね。
IDUがどうとか言う前に地合いがものすごく悪すぎます。
ジャスが揚げても一時的で相場はどうやら彼岸あたりまで下げがとまりそうにありません。
切れる方はいったんニュートラルで下で待った方が無難でしょう。
日経も15000あたりまで下げないといけません。
外人さんも当にいなくなりました。
アメリカさんの持分はドイツさんがもっているのでしょうね。
うーーん。私もニュートラルにしようか、迷うところです。
2〜3割の下げですから単元が増やせますね。
Posted by めぐみ at 2006年02月15日 17:30
>めぐみ さん
 個人的には、商品市況の下げが落ち着かない限り、日本の株式市場は上げても一時的と見ております。主に外国勢のものであろう、投機的資金の流出が続くと見ておりますので。んで、そうなるとやはり東証一部よりは新興の方が下げがきつくなるのは仕方ないところと見ます。
 IDUに関してもそうなる可能性は高いと思いますが、MSCB銘柄といえども、おっしゃるとおり、市場全体の地合いの方が株価に大きい影響を及ぼすのは間違いないと思います。
 まあ、今は買い時を待つという考え方でじっくり行こうかと思っています。来月中旬には四季報が出ますので、それを見ながら物色を行う予定であります。
Posted by こみけ at 2006年02月15日 18:24
ただ、今回のは結局は大証のシステムの弱さが原因なのですよね。
ここを改善しないといつまでも続くでしょう。
30分の遅延を狙った犯行ですので許せませんね。
新興はおそらく昨日たんまりと買われていますよ。
事実モルガンも変わってきましたよ。
そして新興は良い銘柄から回復してきますのでよく見ておいたほうが良いと思います。
ある意味今回のは銘柄選定をさせてもらえるものですから。
外人がそうするならこちらも頭を使わないといつまでも日本市場は鴨にされますね。
Posted by めぐみ at 2006年02月16日 04:54
後場大きな空売りがくるかもしれませんね。
Posted by めぐみ at 2006年02月16日 12:23
>めぐみ さん
 バリュー株投資を基本戦略とする自分からすると、今の新興市場銘柄、特にネット・不動産関連は半値になっても高いものに見えます。
 例えば、今期予想売上高7億円のドリコム(3793)に1000億近い時価総額がつくのは明らかに異常であります。
 こういった銘柄が多数存在する中で投機的資金が減少するとなると、新興市場はさらなる下落に見回れても全くおかしくないところであります。

 一方で、こういう状況の時に(たとえMSCBであっても)増資による資金調達を行うのは、賢い選択肢と言えるわけで、この辺は判断が難しいところですねぇ。
Posted by こみけ at 2006年02月16日 12:40
はじめまして、株、初心者のものです。IDUのMSCBについての解説非常に勉強になりました。

業務を拡大する為には、資金が必要なことは納得できますが、こみけさんのブログを読んで、なお更このMSCBの真意がわからないです。

また、真意がはっきりしないからこそ、株主として不安にもなります。(一旦損切りと考えてもいます。)

ここしばらくのIDUはじめ、新興市場は厳しい展開になりそうですね。

MSCBについても、まだまだ学ばなかればいけません。

また寄らせていただきます。
Posted by もぐすけ at 2006年02月19日 23:57
>もぐすけ さん
 はじめまして&コメントありがとうございます。

 自分としても、本MSCBに関するIDUの真意がつかめない状態であります。
 仮に、本当に250億円全額が必要なら、上限株式数5万株の制限は行わないはずであります。10万株ならわかりますが。
 また、追加で出したプレスリリースでも、資金使途が明示されたとは言えない状況ですからねぇ。この辺の不透明感は、おっしゃるとおり不安材料になると考えております。

 新興市場がどうなるかは何とも言えませんが、厳しい展開になることも覚悟しておかねばならないと考えております。上下はさておき、とにかく荒れそうですね。
Posted by こみけ at 2006年02月20日 00:18
復活おめでとうございます。
そして30分遅延を悪用した売りしかけについて考えましょう。
Posted by めぐ at 2006年02月20日 21:18
>めぐ さん
 をを、ご心配おかけして申し訳ありませんでした。何かシーサーブログ全体のメンテナンスだったようです。

 どうもこの30分の遅れ、5月くらいまで続きそうな雰囲気になっています。私としては、この時間帯の先物市場の流れが、持続か逃げか判断するポイントになっていますので、それなりに役立てております。
 状況に適応した戦術を考え、対応したいところであります。まあ、12:30からに早いところ戻るのが何よりですが。

 
Posted by こみけ at 2006年02月20日 23:58
ライブが上場廃止となるのがいちばんなのですがね。
まもなくでしょう。武部メールも案ずることもなく(送信記録に秒まで載っていたのは落ち度ですね)反転と向かわなくてはならないと思います。その前に日経15000頭を除くあたりまでこないと18000の足がかりにはならないと思います。
それにしても今回のはこうみょうですよね。シンガポールからはじまるのですから。さすが外人さんです。ただ、それに便乗して空売りしている仕掛人、下で拾う大口や外人さんや機関はある意味しかけている張本人なのかもしれませんね。
この30分今週いっぱいチャートを見れば買いのポイントと売りのポイントがはっきりしています。持ち越しがキーワードですね。
Posted by めぐ at 2006年02月21日 00:48
>めぐ さん
 ま〜今は難しい時期ですから少し現金を増やしても良いかと。じっくりいけるのが個人の強みですからねぇ。
Posted by こみけ at 2006年02月21日 12:17
ですね。
もう少し地合いよくならないと・・・。
今日はたまたまニューヨークお休みだから良かったですが。
でも今日の動きで明日も高くつくと予想できますね。問題はその後から週末ですね。
Posted by めぐ at 2006年02月21日 19:35
>めぐ さん
 明日の朝は高く始まりそうですが、昼のバスケットがどう出るかですね。

 あと、めぐさんが差し支えなければコメントは市況雑感の方に頂ければと思います。
 私の直近の市況見通しについては、そちらの記事で語っておりますので。
Posted by こみけ at 2006年02月21日 23:21
すみません、わけてたんですね。
そうします。
Posted by めぐ at 2006年02月22日 06:47
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