2006年02月08日

ライブドアに関する個人的な考え

*本カテゴリの記事は、ライブドア(4753)の一株株主(@382)である私に対して、ライブドアがもたらして下さる様々な幸せについて語る記事である(06/1/25に8株買い増し:現在は9株保有中)。

 昨年2月8日、ライブドアはニッポン放送の株式を時間外取引で大量取得し、TOBによるニッポン放送の子会社化を目指していたフジテレビとの「70日戦争」が勃発した。本日はそれからちょうど1年である。
 本騒動は、当HP似も大きな影響を与えた。ライブドアがニッポン放送株取得のために行った資金調達がMSCBによるものだったからである。現在、MSCBは広くその(悪)名を知られているが、当時は、株式投資を行う人はともかく、そうでない人にはほとんど知られない存在であった。むしろ、野村証券が売り込んでいた「MPO」の方が一般への知名度は高かったかも知れない。そのため、ニッポン放送買収自体に加え、MSCBによる資金調達についても様々な議論が行われた。
 そういったこともあり、当時から細々とMSCBについて考察していた当HPにも、本騒動に関心を持たれたたくさんの方がお越しになられた。この騒動をきっかけに当HPにお越しになられた方もいらっしゃるのではないだろうか。また、株式掲示板では騒動の勝敗やライブドア株価の行方、リーマンの出方などをはじめとして多くの議論をさせていただき、自分にとっても大いに勉強になったものである。
 この騒動を通じて、自分としてもその後ライブドアがどんな風になっていくか興味を持ったので、昨年3月にライブドア株を1株買付し株主となり、一株株主の視点からライブドアの観察を行っても来た。株主総会に出席して爆笑したのもつかの間、年明けには強制捜査が入りあっという間に堀江社長逮捕となってしまった。流れ速すぎである。

 本記事では、ライブドア問題に関して、自分なりの考えを述べさせていただくこととする。いつも以上に文章が分かりづらくなっているような気もするが、そこら辺はご容赦を。


 さて、一連のライブドア事件の内容そのものについては、既にあらゆるメディアによってものすごい勢いで報じられているので、皆様ご承知のことと思う。
 個人的には、一連の事件により、ライブドアの上場廃止はほぼ確実であり、また、堀江社長有罪の可能性も極めて高いと見ている。この辺は犯罪を犯し、株主を欺いたのだから当然である。
 この原因というか、一線を踏み越えるきっかけとなったのは、どこかのTV番組でいっていたが「自分の能力を過信した」事ではないのかねぇ。自分の理解可能な範囲内では、自分の能力が極めて優秀であるが故に、違法行為を行ってもばれないと踏んでしまったと。んで、世の中には彼らの理解を超越した存在がしっかりいて、摘発されたわけだ。
 このような過信に基づく行動は、株式取引においても犯しやすいミス(例:自己の市況見通しを過信することによるポジションの取りすぎ)であるだけに、教訓としたいところである。

 今回の事件というかライブドア、あるいは最近の世相を最も象徴するのは、株主総会の後にやっていた忘年会だろうねぇ(探偵ファイルさんの記事)。いや、この会場では、忘年会の数時間前まで株主総会をやっていたというのは皆さんご存知だと思うが、この株主総会での質問打ち切り理由が「会場をレンタルしているので制限時間が迫っている」ということだったのよ。質問者が残っている中で総会を終わらせておきながら、その会場で数時間後に「堀江の涙、フォー!」だったわけだから、ライブドアの体質というかノリはそんな感じだったということになる。
 ただ、こういった体質は最近の日本社会にある程度浸透しつつある風潮のように感じるので、ライブドアが特異と言う訳ではなく、むしろ昨今の世相を象徴する企業というか現象のように思えるのである。これを別の視点で例えると、「金で何でも買える」という考え方は堀江社長の登場によって広がったのか、それとも元々そのような考え方が素地としてあったところに、象徴として堀江社長が現れたのか、と言うことを考えると、自分は後者に思えてならないのである。
 自分も、「お金は大半の不幸を回避するのに極めて有用な手段」との認識を持っているし、大抵のものは買えると思っている。だからといってすべての不幸を回避できるわけでもないが、人生を考える上で、お金が重要な要素の一つであるのは間違いないところである。年金制度の信頼性が著しく低下していることが株式投資が活性化している理由の一つとされていることからも、多くの人はなんだかんだ言っても、お金にある程度の重みを感じているのは確かであると言えそうである(至極当然)。この意識が、何かしらの作用により極端になったのが堀江社長ではないかと、個人的には考えているのである。
 従って、現在の社会情勢の下、今後そう遠くないうちに(犯罪を犯すかすれすれを突っ走るかはさておき)堀江社長と同じ金銭観もしくは企業観?を持つ人間がでてくる可能性が高いと見る。と言うか、もうどこかの上場企業の社長におさまっているのかも。ただ、堀江社長よりも小粒の可能性が高いだろうねぇ。どうしても、先駆者の影響は排除しきれないだろうからねぇ。

 ライブドアが、04〜05年の新興市場の象徴だったのは疑いないところであり、また、現在においてさえそれ相応の影響力を持っているのは確かである。
 ライブドア自身は、時期はさておきいずれは上場廃止となる可能性が高いと思われるが、その遺産?達―――増資で調達した資金によるM&Aを成長の手段として用いる企業や短期売買を行うトレーダーの人々、小中学生にまで広がった投資?熱―――は未だにその勢いが衰えていない。これらの今後の運命はどうなるのか、生暖かい目で見守って行きたいところである。

 あと、平松社長、次の株主総会は是非東京ドームでお願いします。万難を排して出席させていただきますので。


posted by こみけ at 08:20| Comment(4) | TrackBack(0) | ライブドア一株株主報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「価値観」って、難しいところですよね。どんな善人でも、置かれた環境でコロッと変わってしまうこともあるでしょうし。時によっては犯罪へと。ホリエモンも、きっとどこかで転換点があったんだろうと想像します。潜在的にあったコンプレックスが形を変えてバクハツしたとか。
どちらかというと毛嫌いしていたクチですが、なにやら気の毒に思えてきたりもします。
で、社長を見る目は大事かな、と。
Posted by yuragi at 2006年02月09日 01:55
東京ドームでの株主総会。笑わしてもらいました。賛成です。
Posted by イレブン at 2006年02月09日 14:44
>yuragi さん
 これは想像の話ではありますが、もし、ITバブルがあと2年早く起き、そして崩壊していれば、ライブドアの前身であるエッジは上場することができず、現在も中小企業として細々とやっているか、あるいはどこかに買収されていたかもしれません。もしそうなっていたら、堀江社長が証券取引法違反を犯すこともなかったと思いますねぇ。

 そうそう、「銀と金」という漫画で、とある仕手筋のおじさんが、「自分は金を持っていなければサル以下」とキャバクラのお姉ちゃんを前に放言する場面があります。んで、別の登場人物はその人について、「醜男が成功するタイプ」と評するのであります。コンプレックスをばねに、ひたすら稼ぐというパターンですね。
 これ、堀江社長にも当てはまるのではないかと思っているのであります。堀江社長の言である「女は金で買える」は、裏を返せば「金がなければ女(や、その他のもの)は手に入らない」ですから。

 何に対するコンプレックスなのかは分かりませんが、ここ数年のちやほやされていた時期も、堀江社長としてはあまり幸せでなかったのかも知れませんねぇ。


 おっしゃるとおり、企業、あるいは社長を見る目は重要ですね。この辺、昨年くらいから参加した人には、今回のライブドアショックを教訓としてほしい所であります。
 ・・・いや、ドリコム(3793)が、本日も未だに買い気配なところを見ると、そう思えてならないのであります。
Posted by こみけ at 2006年02月10日 16:40
>イレブン さん
 コメント、ありがとうございます。

 昨年末の株主総会(+忘年会)は品川プリンスホテルで行われたのですが、堀江社長を始めとする皆さんが壇上に上がる第1会場に加え、別の部屋を第2会場として準備し、そちらの会場の株主からの質問は、テレビカメラを通して流されるという状態でした。それでも、第1会場の脇のほうには立ち見の株主が数百人、立ちっぱなしで話を聞いている状態でした。何でも、参加者は8000人近かったとか。
 んで、今回は参加者がそれ以上になる可能性もありますので、収容人員を考えると、品川プリンスホテルでの開催は不可能と見ております。そもそも、株主を立ち見させるとは無礼極まりないことですし。

 もっとも、東京ドーム希望の理由は「そのほうがいろんな意味で盛り上がりそうだ」だからなのですが(笑)。東京ドームで飛び交う株主たちの怒号、時代を象徴する企業の終焉に相応しいものではありませんか(笑)。
 ・・・これだからライブドアの一株株主は辞められないのであります。まだまだ何か面白いことがおきそうですよ。
Posted by こみけ at 2006年02月10日 17:02
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。