2006年01月29日

昨年末に買った株本をちょっと紹介

 昨年末、ライブドアの株主総会に行ったついでに紀伊國屋書店の新宿本店で株本を何冊か買ってきた。結構読むのに時間がかかったが、どうにか一通り読んだので簡単に本の紹介などをやってみようと思う。今回は全部で4冊である。

・当ブログのおすすめ書籍に追加

投資の王道 実践編 日経平均オプション取引  新井邦宏 著 (日経BP)

 本書は、日経平均(225)オプション取引の方法や価格決定の仕組み、基本戦術、合成ポジションなど、オプション取引を始めるに当たって学んでおくべき初歩的な知識・戦術が一通り網羅された本である。特に、コールとプットを両方買う「ロング・ストラングル」という戦術は大変役に立ちそうである。
 ・・・ていうか、自分は昨年はこれくらいの知識も身につけずに取引を行っていたと言うことであるから、負けて当然だったねぇ_| ̄|●。
 日経平均オプション取引を行いたいと思っている人には、取引開始前、あるいは一度取引を行った後、本書をお読みになることをおすすめしたいところである。


・自分の部屋の本棚に領土確保

オルタナティブ投資入門 ヘッジファンドのすべて  山内英貴 著 (東洋経済新報社)

 本書は主に米国のヘッジファンド事情について、その発祥、資金の出し手、運用手法、さらには評価方法など一通りを網羅した本である。おそらくは広く知られていることなのだろうけれども、資金の出し手に大学があったりすることや、運用評価においては(損失だけでなく)想定外に大きいリターンも問題視されうることなど、ヘッジファンドにあまり馴染みのない自分にとっては興味深い点がいくつもあった。
 また、ヘッジファンドがらみで発生した、LTCM破綻やプリンストン債問題などの事件についても詳しく紹介されており、ヘッジファンドの戦略や悩みについて垣間見ることができる。特に自分にとって参考になったのは、流動性の問題があちこちで述べられていることである。この点については、(自分のような)あまり大きくない額での株式運用の場合はさして気にならないが、ヘッジファンドのような大きい金額での運用の場合は大変な問題であるということで、投資手法ごとに流動性の影響が述べられている。思えば、先日の「ライブドア・ショック」の際の日経平均一時700円安も、東証閉鎖の危機が迫り、保有株式が換金不能に陥る危険性が出てきたことによるものであったから、これも流動性の問題であったと言えるだろう。この辺の視点が持てたことは大変有意義だった。
 ただ、本書は「入門」と題しつつも、ある程度の金融知識を持っている読者を想定しているのか、書中の用語で自分が分からないものがいくつかあった。文脈からおおよそは意味が分かるのだが、全部理解しようとしたらかなり骨が折れそうなところである。

 なお、本書の「CBアービトラージ」の項で、米国におけるMSCB事情について触れられており、MSCBが「デス・スパイラル」とも呼ばれていること、発行者が資金調達に苦しむバイオ産業等であることが紹介されている。ただ、MSCBに関する記述はわずか5行にとどまっているのが残念。


ラリー・ウィリアムズの株式必勝法  ラリー・ウィリアムズ 著 長尾慎太郎 監修(パンローリング)

 本書は、「株を買うのに適した年」から「ダウ構成銘柄のうちどんな銘柄を買えばリターンが大きくなる傾向があるか」と言ったところまで、多様な投資手法について述べられた書籍である。
 本書の内容はPERをはじめとする指標の解説や株価と金利の関係など、基本的なものである。ただ、それだけに、じっくり腰を据えて(さして高度でもない)分析を行えば、それ相応のリターンを上げられそうな手法について述べられており、役に立ちそうな一冊である。だが、それ以上に重要であると思えるのは、随所にちりばめられている警句 −「急騰株を追いかけるな」「リスクを取りすぎるな」「現実を見ろ」等− である。ライブドアが墜ちたといえども新興市場には極めて割高と考えられる銘柄が多数存在しており、こういった銘柄については現実をふまえた対応をしたいところである。
 バリュー株投資を考えられている方には特にお薦めの一冊である。


・ブックオフ行き

機関投資家に学ぶ デイトレーダーをカモにする株式投資戦略  中丸 友一郎 著 (ダイヤモンド社)

 ざっと読み流した結果、「この著者は自分でリスクを取って運用した経験がないんだろうな〜」と感じた。真相は不明だけど。まあ、紙かシミュレーターの上では正しい戦略ですな。
 是非ご自分で運用して、自称「スマートマネー」とやらのパフォーマンスの高さを立証して頂きたいものである。
 ブックオフに売却、引き取り値150円也。


 ・・・あと、株本ではないけど、「文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの」も面白かったのでおすすめしてみるところである。特に、グリーンランドのバイキング入植地崩壊の話は大変面白かった。
posted by こみけ at 23:06| Comment(0) | TrackBack(1) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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デイトレーダーをカモにする株式投資戦略
Excerpt: この本が一体どういう人を対象に書かれたものなの か。 もちろん株式投資をしている主に個人向けなのでしょ うが、どの程度のレベル(年数・金額・投資に対する 知識)向きなのかよくわかりません。でも自分で読..
Weblog: mtchiba world
Tracked: 2006-02-05 14:07

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